「みんな、どうしてそんなに不安なんだろう?」と、
若手の子たちの話を聞くたびに感じる。
「ちょっといいですか?」
「少しお時間ください!」
ってたくさんの子が私に何かをもらいたがっている。
photo by MariusBoatca
もちろん、進行中の仕事のことで相談を受けるわけだけど
よくよく聞いていると根底にあるのは
「期待に応えたい」
「がっかりされたくない」
「恥をかきたくない」
という強烈な思いがあるみたいだ。
みんなにわかってほしいのだけど、たぶん言葉をどんなに尽くしても
今の彼らには本当の意味では伝わらない真実がある。
それは、
「あなたがどんなにショボくても(スマン!)、
そんなことで私はあなたにがっかりしないんだよーー」ということだ。
前提にあるのが、仲間という意識であり、
それであれば「がっかりして呆れて、離れていく」なんてことに
なるわけがないのに。
何がそんなに不安なのだろう?と思ってしまう。
誰かの期待に応えたいという動機は、きらきらして見えるけれど
とても危険をはらむ。
だってその誰かは、絶対的に自分を大事にできる人なんだから
自分の都合で自分の理由をもって、人生を変えていくことができる人なのだ。
きっと、他の誰かがどんなにその人のために、その人の役に立ちたいと
勝手な思いを寄せたところで、その人が責任を取れるのはその人の人生のみであり
あなたの目の前から急に去っていくこともあるんだよ?
そのときあなたはどうするの?
って思うのだ。
だから、誰かの期待に応えるためという理由は
とっても脆い。ぽきん、と折れる。
あなたが究極、真実の意味で自立するには
誰の期待にもこたえなくていい。
ただ、自分ががっかりしない自分になれ!
そう思うんだよ。
自分の存在理由を、他者に依存する人間になるなよ。
かけがえのない自分を裏切らない自分でいなよ。
そう思うんだけど、
「あなたにがっかりされたくない…」といって
さめざめと涙をこぼす子たちを見ていて
ああ、そういえば昔はそんなことを思っていた時期もあったっけ、
と遠くなった時代を懸命に思い出してみようとしている。
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