自称「流浪の民」が観た「流浪びとの叙事詩」今年一番の寒波到来という予報がてきめんに当たり、この数日の寒さはいよいよ年末感きわまれり!という感じすらする。いいぞ。ところで、27日から28日にかけて3つの忘年会があったのだが、そこで会った人たちみんなにそれぞれ、「ボヘミアン・ラプソディを観よ!」と言われた。あんまり正直なところ食指が動かなかったのだが、今年最後を飾った忘年会で何故か「今年中に観ます!」と自ら約束してきた私だった。30Dec2018Cinema
Healing of lights.このところ恵比寿ガーデンシネマにまったく行けていかなかった。時間がない、忙しすぎた、というのが一番の理由ではあるが、もうひとつの理由もあったりする。以前にも書いたことがあるけれど私は恵比寿ガーデンシネマをとても愛しているのだけど映画を鑑賞するための映画館という枠を越えて「恵比寿ガーデンシネマを体験しに行く」という感覚でここを愛している。30Nov2018Cinema
「ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣」熊川哲也さんが久々に踊る「第九」のチケット発売日に気が付くのに1日遅れ、瞬殺で消えたチケットにむせび泣き、気を静めるために観たのがこちら。「ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣」。いつだったか、Bunkamuraで最終公開日にタッチの差で間に合わず残念な思いをしていたのを、今回WOWOWで観ることができた。※以下ネタバレとなりますので御覧になる方はお気をつけて。26Nov2018Cinema
日常に潜む狂気、60年代美意識『ローズマリーの赤ちゃん』今さら?って感じですが、「ローズマリーの赤ちゃん」をWOWOWで観ました…。私はもともと映画もアートもクラシック派なので、自分の等身大世代より20~30年以上前の作品、さらには本当の意味でのクラシック、古典を好んでいるのですが「ローズマリーの赤ちゃん」だけは何度も機会があったのに、恐ろしくて観る気持ちになれないでいました。で、鑑賞してみて「とっても面白かった!」という感想を持ち、もっと早く観ればよかったよな~と思っているわけですが、敬遠してきたのには理由がありました。17Sep2018Cinema
不世出の人々。「エデンの東」早熟な子どもだった、と思う。中学生で夢中になった映画は、「風と共に去りぬ」とか「エデンの東」とかで、常に興味を親の世代もしくは、その上の世代の青春時代のころに充てていた。40歳を超えた今も、愛する映画は「男と女」や「追憶」などだったりする。先日、幾度も見た「エデンの東」を改めてテレビで見て、それでも身の打ち震えるほどの感動をじわじわと味わい、名作の持つ計り知れぬ力をある種畏怖の念で感じたのだった。28Aug2018Cinema
夜の風、金曜日、笑い声、ミニシアター。金曜日。時計を見る。まだ15時半。状況、寝不足。でも、朝から結構仕事をこなした。現時点で眠気も襲い、さっきブラックコーヒーをがぶ飲みしたところだ。だけど金曜日。今夜は恵比寿ガーデンシネマにいこうかな、と思う。「映画にいこうかな」ではないのだ。だから、公開している映画のなかから観てもいいかな、と思うものを選ぶというもはや映画を観るスタンスとはほど遠い。けれどそれでいいのだ。最終回を予約して、夕方まで集中して仕事を片付ける。おなじみすぎる、恵比寿ガーデンプレイスのなかにあるその映画館は昔でいう単館の箱。今はミニシアターとか言うらしい。整備されたパークのような複合施設は、いっときトレンディという言葉が流行った昔、やっぱりそういった捉え方を...18May2018Cinema