自称「流浪の民」が観た「流浪びとの叙事詩」今年一番の寒波到来という予報がてきめんに当たり、この数日の寒さはいよいよ年末感きわまれり!という感じすらする。いいぞ。ところで、27日から28日にかけて3つの忘年会があったのだが、そこで会った人たちみんなにそれぞれ、「ボヘミアン・ラプソディを観よ!」と言われた。あんまり正直なところ食指が動かなかったのだが、今年最後を飾った忘年会で何故か「今年中に観ます!」と自ら約束してきた私だった。30Dec2018Cinema
クリスマスムードを堪能するならば、「くるみ割り人形」です。今まで生きるうえで、たくさんあった決まり事を少しずつ少しずつ、手放してきてしまったけれど、「年の終わりに第九を聴いて、年のはじめに歌舞伎を観る」ことは大人になって新たに加わった自分だけの決まり事のひとつだ。これを最近ではかなりしっかりと守って過ごしている。26Dec2018Art
おお友よ、このような旋律ではない! もっと心地よいものを歌おうではないか今年の12月も、無事に「第9」を聴きにいくことができた。ベートーヴェン作曲、交響曲第9番だ。場所はことのほか愛するサントリーホール、ここで12月に第九を聴くことが私のささやかな儀式となりつつある。サントリーホールが好きなのは、歴史に名高い指揮者であるカラヤンが、その設計にも関わったことで知られる名ホールであり、音色の豊かな響き方がやわらかい。けれど私が愛着を寄せるのは、サントリーホール、目の前のカラヤン広場、アークヒルズ、それらすべてに東京で生きてきた瞬間瞬間のコラージュが施されているように感じるからだろう。20Dec2018Art
夢見る頃を過ぎても。「35歳くらいを過ぎた人って色恋に悩むこともないんだろうな」と傍若無人な純真さで、大人というものを定義していた若かった時代よく年配の方が、「まるで昨日のことのように」と枕詞で使うのを鼻白むような心持ちで聞いていた。「どんなに記憶が鮮明だとしたって、本気で “昨日のように” 思っているはずはない」と、どちらかというと大げさに言う語り口に少しうんざりしていたかもしれない。そ・れ・が!!!!!!!本当なんですね、あれ笑。16Dec2018Life
忘我、潮音。浮遊する体父の腕という居心地のよい安全地帯から、ふいに降ろされたその場所がいかにも体験したことのないものだったことをよく覚えている。というか、私のなかのもっとも古い記憶であり、それは3歳のときの良く晴れた日のことだ。記憶を鮮烈なものにしている大きな原因が、父の腕(かいな)から降ろされたその場所が「海」だったからだ!波打ち際のごく浅瀬であったが、私は生まれて初めての感覚に夢中で耽っていた。フルボリュームの雑音としか言い難い、潮音が懐かしき両親の声すらかき消して、おぼつかない足取りで立ち尽くす私を、いったんは寄せた波が還っていくタイミングで強く押し戻しているのだ。この不思議な感覚!ごうごうと吹きすさぶ潮音のなかで、3歳の私は得も言われぬ不思議な感...11Dec2018Express
鈍色の空、年の瀬の色。鉛色と呼ぶにふさわしい、これぞ冬の空の色。コートの前をかきあわせて、風の侵入を防ぎながら歩く。待ってましたとばかりにきらめきを増していくのは街路樹をいろどるイルミネーションのまたたき。10Dec2018Express
常若に緑なす救世主の血の色(notオカルト!)今日コートをこの冬はじめて着ました。元来とても暑がりなので、本音を言うとまだまだ全然コートなど必要ないのですが、さすがに12月だし他人から見て「寒くないのかな…」と思われる服装はまずいな、と。。過ごしやすい春と秋が、どんどん短くなっています。暑いか寒いかの両極で、夏はいつまでもだらだらとその暑さを長引かせています。そういえば、今年は桜が驚くほど早く開花してしまって、各所の桜まつりのころにはすっかり葉桜となっていたなぁ。昨日、自宅用に購入するには巨大な切り花を買いました!ちなみに私が自宅用に花を買えるときというのは、精神的に余裕があるときです(笑)というわけでもしかしたら、今年3回目くらいかもしれない…!本当はもっと小ぶりのブーケか、...07Dec2018Life
「美しい人」いろんな新規事業を立ち上げてきて、うまくいったものもあれば、そうでなかったものもある。ずっとずっと新規事業を育てていくことをよしとしてきたけれど5年前に大病をしたときに、あれ、もうそういうのいいかな。そう思った。03Dec2018Life